ICTで英語

平成27年度からスタートした情報コースでの新しい授業スタイル。ICT機器を駆使して、生徒がより楽しく、より自発的な学習に取り組めるよう様々な授業が展開されています。今回はそのうちの1つ、川井先生の英語表現の授業を覗いてみましょう。電子黒板とiPadを使ってどのように学習をしているのでしょうか。授業のテーマは「分詞構文」です。

授業担当 英語科 川井博先生 2016/02/05

聞くと書く

タブレット端末を使った英語表現の授業。今回は文法の学習の中でどのように使われるのか見ていきます。

スピード感のある授業

スピード感のある授業

生徒たちの机を見ると置いてあるのは、「教科書・ノート・iPad」。教科書に書き込みは少なく、前回までの内容はノートにしっかりと書かれていました。川井先生の授業では、まず前で先生が分詞構文の作り方を説明していきます。電子黒板を利用して事前に準備されたスライドを使っていました。スライドを使うことで説明用の英文を書く時間が短縮され、さらにそこに直接書き込んでいくことで生徒を注目させることができていました。

書きながら振り返り、学ぶ

書きながら振り返り、学ぶ1

先生の説明が終わると、たった今先生が解説で使っていたスライドが、ロイロノートというアプリを利用して生徒たちのiPadに送られてきました。先生は新たに問題を表示し、先ほどの解説を振り返りながら自分で解くよう指示を出します。すると生徒は一斉にiPadで方法を確認しながらノートに答えを書き出しました。

書きながら振り返り、学ぶ2

ノートをとることは大事なこと。しかし、ノートを書くことに集中して、解説を聞けてないことはよく起こる「過ち」です。川井先生は、スライドを活用することで、解説を聞くこととノートを書くことを切り分けていました。テンポよく授業が進むだけではなく、生徒が大事なことを聞き逃さないような工夫を感じることができました。

デジタル教科書

デジタル教科書

川井先生は時にデジタル教科書を授業で活用することもあるそうです。(生徒に購入はさせておりません。)これは教科書に沿って説明する際に、電子黒板に教科書の内容を投影することで分かりやすさが高まります。近年ではこのデジタル教科書がとても注目されており、政府主導で小中学校に導入する動きまであります。川井先生は積極的にこれらを活用し、長年培ってこられた授業力にさらに磨きをかけ、生徒たちのために日々挑戦を続けていました。

川井先生の大切にしていること

川井先生の大切にしていること

授業で大切にしていることは昔から変わってない。それは生徒が内容を理解できるように「わかりやすく」伝えること。新しい機械を使い、新しい事をしても、生徒のことを考えていなければ全く意味がない。しかし、このことを忘れずにICT機器を活用すれば授業の幅は格段に広がる。少しでも分かりやすく伝えることができる。
これからも私は生徒のためを考えていきたい。

長年教壇に立ち続けてきた豊富な経験と可能性を広げるICT機器が相乗効果を生みだし、どのような授業が展開されるのか。今後も川井先生が作りだす授業に注目です。

▼ 参考 生徒たちが作っている英語表現のノート(要点がまとめられ、綺麗に書けています。)

生徒たちが作っている英語表現のノート


授業で主に利用したアプリ 「ロイロノートスクール」

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