ICTで楽しく数学

平成27年度からスタートした情報コースでの新しい授業スタイル。ICT機器を駆使して、生徒がより楽しく、より自発的な学習に取り組めるよう様々な授業が展開されています。今回はそのうちの1つ、日比先生の数学の授業を覗いてみましょう。電子黒板とiPadを使ってどのように学習をしているのでしょうか。授業のテーマは「1学期の復習」です。

授業担当 数学科 日比健二先生 2016/06/23

楽しく復習しよう

1学期の学期末考査が近づいてきた6月末、授業の中で1学期の振り返りが行われていました。今回はクラスを習熟度別に分割した二十数名の数学の授業です。電子黒板やiPadも活用して、どのような振り返り授業が展開されているのか見てきました。

チーム対抗

チームの順番決め

1学期に扱った内容の問題の一部が、ホワイトボードに10個書かれています。今回はこれらの問題をどれだけ早く正確に解けるかを1対1で競いながら、得点を競うという説明がありました。
まず、クラスを2チームに分け、チームごとに相談して順番を決めていきます。チームの中でも早い順番になれば易しい問題を選択できるなど、いろいろな意見がでて始まってすぐに楽しい雰囲気ができていました。

復習対戦、開始

復習対戦、開始

各チーム、トップバッターが起立しジャンケンをします。勝った方が問題番号を選ぶことができます。自分が得意な問題を選びたい生徒は、真剣にジャンケン勝負に臨み一喜一憂していました。問題番号が決まると、2人の生徒は机に顔を沈め、先生は問題の全文を電子黒板に書きこんでいきます。先生が問題を書き終え、「スタート!」と指示を出すと2人一斉に解き始めます。

解き終えたらiPadで先生に提出します

送られた答えは、みんなの前で答え合わせ

送られた答えは、みんなの前で答え合わせ

二人の回答が出揃ったら、日比先生が送られたノートの写真をもとに答え合わせを行います。この時、模範の解法を示しながら日比先生は答え合わせをしていました。みんな相手チームの回答には厳しく、例えば途中式をしっかりと書かなければいけないなど、盛り上がりながらちゃんと試験にむけての復習になっていました。ちなみに、問題に正解した生徒は本当嬉しそうでしたね。

自分から学ぶ空間を作りたい

自分から学ぶ空間を作りたい

「え?これでは解いている二人しか復習にならないんじゃ・・・?」と、最初は思ってしまいましたが、その考えはすぐに否定されました。あちこちで解く番じゃない生徒たちが問題を解きながら「これこうやんな?」「あ、できたわ。」と、隣同志で確認したり、自らもくもくと解いていく姿が教室中で見ることができたのです。それは別に日比先生がそうしろと言った訳ではありません。教科書を見直したり、iPadの資料を確認したりしながら自分から学んでいく学習空間ができていました。

「自分から学ぼうという意思、というか雰囲気が生徒にあると、学習するスピードが何倍も違ってくると思います。みんな自分で勉強するのは難しくても、みんなで勉強するのは比較的しやすいし楽しいんじゃないかな。少なくとも僕はそうだったので、みんなで一緒に学習できるよう心がけて授業しています。」
明るくリーダーシップ溢れる日比先生ならではのアクティブ・ラーニングを魅せてもらいました。


授業で主に利用したアプリ 「ロイロノートスクール」

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