ICTで世界史

平成27年度からスタートした情報コースでの新しい授業スタイル。ICT機器を駆使して、生徒がより楽しく、より自発的な学習に取り組めるよう様々な授業が展開されています。今回はそのうちの1つ、丸本先生の世界史の授業を覗いてみましょう。電子黒板とiPadを使ってどのように学習をしているのでしょうか。授業のテーマは「中国の歴代王朝」です。

授業担当 丸本章博先生 地歴公民科(社会科) 2015/04/25

無理なくiPad

無理なくiPad

タブレット端末を使った授業というと、タブレット端末を教科書代わりに使ったり、ノート代わりに使ったりという授業のイメージが先行します。本校の地歴公民(社会)科教諭、丸本先生の授業ではどのように授業で使っているのでしょう。

iPadでも、プリントでも

iPadでも、プリントでも

生徒たちの机を見ると置いてあるのは、「教科書・プリント・ノート・iPad」。教科書には前の授業で引いた蛍光マーカーが目立ちます。プリントは授業で使う穴埋めプリント。iPadにはプリントと同じものがデータで送られていました。実はiPadを渡されて、まだ2週間も経っていない生徒たち。iPadに慣れない生徒も中にはいます。
そこで丸本先生は、iPadに不慣れな生徒も学習がしっかりできるようにと、デジタルデータだけでなくプリントも配ることにしていました。先生の話を聞きながら、生徒たちは各自で空欄を埋め、必要に応じてメモをとっていきます。

授業中に全員チェック

授業中に全員チェック

先生の説明が終わると、提出の指示が出ます。「ロイロで出して!」この指示で、生徒たちは自分の書いたものを、ロイロノートスクールというアプリを利用して先生に送信します。iPadで書き込んだデータは、送るイメージがつきやすいですね。プリントで書き込んだ生徒は・・・プリントをiPadカメラで撮って送っていました。送られたデータは、先生の手元にあるiPadで確認することができます。先生は机の間を歩きながら全員が提出しているか、取り組んでいるかを確認していました。
これまでノートやプリントは授業の最後に提出させて、授業外でしか確認できませんでした。iPadを使うことでノートやプリントをリアルタイムに確認し、全員が授業に取り組んでいるかを把握。随時的確に指導することができているのです。

生徒がiPadで書き込んだシート(赤字が書き込んだ部分)

生徒がiPadで書き込んだシート

綺麗に、3年間

綺麗に、3年間

もちろん個人差はありますが、iPadへの書き込みはとても綺麗にできていました。プリントを撮影した画像も綺麗に見ることができました。生徒たちはこのデータを3年間、いつでも見ることができます。これからも多くの授業を受けていく生徒たち。受験勉強での利用はもちろん、卒業式には思い出のアルバムと一緒に3年間の学習も見返してもらいたいものですね。

最後に(こんな使い方があったとは・・・)

最後に、驚いたiPadの使い方をご紹介します。それは望遠鏡としての利用。先生が書いた文字が少し見づらいとき、生徒はおもむろにカメラを向けてズーム!授業を止めることなく、「見えにくい」という問題を自ら解決していました。生徒たちは独創的な利用方法をどんどん見つけてくれます。今後も生徒と一緒に学習を楽しんでいきたいと思います。


授業で主に利用したアプリ 「ロイロノートスクール」

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