ICT × 数学Ⅰ

平成27年度から情報コースで、平成30年度からは特進コースに拡大してスタートした新しい授業スタイル。ICT機器を駆使して、生徒がより楽しく、より自発的な学習に取り組めるよう様々な授業が展開されています。今回はそのうちの1つ、國本先生の数学Ⅰの授業を覗いてみましょう。授業のテーマは「二次関数の定義域と最大・最小」です。

授業担当 國本先生 数学科 2018/09/07

好奇心を掻き立てる

好奇心を掻き立てる

タブレット端末を使った授業というと、タブレット端末を教科書代わりに使ったり、ノート代わりに使ったりという授業のイメージが先行します。 本校の数学科教諭、國本先生の授業ではどのように授業で使っているのでしょう。

自分で作る

自分で作る

授業は2次関数の定義域から最小値・最大値を求める問題を扱っていた。従来の授業では、まずノートに目盛を書き放物線を描かせる。しかし、國本 先生の授業では数式を入力するとグラフが描かれ るアプリを使って、各自でグラフを描画していた。単にグラフを写すのではなく、自分でグラフを作ることでより頭の中にイメージでき、数式とグラフが結びつきやすくしていた。

変化を楽しみ、理解する

変化を楽しみ、理解する

式が変わればもちろん描かれる放物線は変わります。グラフを手書きした場合、式の変化でグラフがどのように変わるか知るためにいくつも書かないといけません。アプリを使うことで変化を見るスピードは格段に上がります。そしてその変化を楽しみながら、式のどの部分がグラフに影響するかを理解していくことができていました。

理解から解く力へ

理解から解く力へ

アプリでイメージして理解したことを無駄にしないように、すぐさま問題演習に入りました。はじめの方はアプリも使いながら、そして問題が進むにつれてアプリを使わず解いていきます。
なかなかに難しい単元であるにも関わらず、生徒たちは順調に問題を解きすすめていました。アプリを使うことで式の意味を理解して、最終的には自分でノートにグラフを書いて問題を解けるようになっていました。

理解の確認と、フィードバック

理解の確認と、フィードバック

授業の最後、解いた演習問題をロイロノートスクール(アプリ)で先生に提出する指示がでました。この授業で、どれだけ生徒たちが理解しているか把握し、 次の授業展開に活かすためだそうです。従来のノート提出は定期考査など、ある一定の間隔で行なわれることがほとんどでした。ロイロノートスクールを利用することで、毎時間生徒のノートを確認でき、適切にフィードバックを行えていました。間違っている部分にもアドバイスを返信してもらえ、生徒たちもきちんと教えてもらえている感覚を持てるのではないでしょうか

「前向き」に学習させたい

「前向き」に学習させたい1

國本先生の授業は「ノートを作る。」「教科書から情景を読み取る。」など、教科書とノートで展開されていた従来の授業に加え、効果的にiPadや電子黒板を活用する授業でした。
「生徒たちには理解する楽しみや喜びを知ってもらって、前向きに学習していってほしい。ICT機器を使うことで、それが叶えやすくなったと思います。」

「前向き」に学習させたい2

生徒1人1人のことをしっかりと面倒見る國本先生の人柄と想いが体現されたとても良い授業を取材させてもらえました。

「前向き」に学習させたい3


授業で主に利用したアプリ「ロイロノートスクール」

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