平成27年度から情報コースで、平成30年度からは特進コースに拡大してスタートした新しい授業スタイル。ICT機器を駆使して、生徒がより楽しく、より自発的な学習に取り組めるよう様々な授業が展開されています。 今回はそのうちの1つ、政岡先生の英語コミュニケーションの授業を覗いてみましょう。
授業担当 政岡先生 英語科 2018/11/12
1人1人のために
タブレット端末を使った授業というと、タブレット端末を教科書代わりに使ったり、ノート代わりに使ったりという授業のイメージが先行します。本校の英語科教諭、政岡先生の授業ではどのように授業で使っているのでしょう。
ベースは従来と変わりません
授業では教科書の英文を先生が解説していきます。生徒たちはノートに板書の内容をメモしながら、教科書に書かれている文法を理解し、単語の意味も合わせて確認していきます。一通り確認が終われば次は発音です。先生が読み上げ、みんなが先生に続いて読み上げていきます。これは、英語の授業ではよく見る光景ではないでしょうか。学ばないといけない内容は従来の授業と変わりはありません。
1人1人の発音を確認
ここから一気にICTの活用が始まります。「はい、じゃあ録音して送って~」先生のこの合図で生徒たちは一斉にiPadに向かってスピーキングを開始しました。教科書を読み上げる自分を録画していくのです。録画が終わればすぐに、先生のiPadにその動画が送られます。送られた動画は政岡先生が全て授業後に確認するそうです。
最後は、ディクテーション
録音・提出が終わると、次は教科書の英文の穴埋め問題がiPadで配信されます。教科書を読みあげる音声を聞きながら、生徒たちは穴埋めを行います。iPadに答えを書き込み、提出します。集中して英文を聞き、書き取っていくディクテーションで、理解度の向上を図っていました。
理解度を向上させるためのICT
政岡先生はiPadを活用しながら、1人1人が授業に参加し、授業内容を理解できるように色々な工夫をされていました。電子黒板を使うことで提示のスピードを上げ、プリントの配布や提出、録音などをiPadで効率的に行う。見学した1時間の授業内容をすべて従来の授業方法で行おうとすると、間違いなく時間が足らなくなるでしょう。
大切なのは『みんなが理解する』こと
政岡先生の授業はICT機器を駆使し、効率化されて生徒が理解するための工夫が短時間で実現されていました。
「ICT機器を使うことでディクテーションをはじめとした、1人1人が理解でき授業が時間内で可能になったのは大きい。生徒も積極的に参加するようになるし、今後も生徒たちの理解を一番に考えて、活用していきたい。」
取材をさせていただいて、このように語る政岡先生。生徒たちの英語力がぐんぐん伸びる姿が目に浮かびました。
授業で主に利用したアプリ 「ロイロノートスクール」