ICT × 体育

平成27年度から情報コースで、平成30年度からは特進コースに拡大してスタートした新しい授業スタイル。ICT機器を駆使して、生徒がより楽しく、より自発的な学習に取り組めるよう様々な授業が展開されています。今回は、特進コースでの保健体育科鈴木先生の授業です。授業のテーマは「ダンス」です。

授業担当 鈴木先生 保健体育科 2018/09/07

自分を見る授業

自分を見る授業

タブレット端末を使った授業というと、タブレット端末を教科書代わりに使ったり、ノート代わりに使ったりという教室で行われる授業のイメージが先行します。そんな中、本校の保健体育科教諭、鈴木先生の授業ではどのように授業で使っているのでしょう。

自分を振り返る

自分を振り返る

授業は準備運動を終えた後、フロアに設置されたプロジェクターの近くに集合し、前回の授業時にグループで撮影したダンス演技をみんなで見ます。週1回の授業では前回の授業のことを忘れがちです。生徒達は視覚的に見ることで、前回の授業を思い出します。驚いたのは、生徒が見られることに慣れていたことです。自分達が映像で前に映ると、普通は恥ずかしがったりすると思いますが、一切それはありませんでした。これは人前で堂々と話す力に繋がりますね。

自分達で教え合う

自分達で教え合う

振り返った後は、次の演技に取り組みます。グループに分かれてできない生徒にできる生徒が教えあいます。ある程度できたところで、撮影係を決め て演技をiPadに収め、撮影したダンスをすぐさまチェック。自分たちで全員ができるまでこのステップを繰り返していきます。
「やらされる感じ」は全くなく、見ていて羨ましいくらいに生徒たちは楽しそうでした。そして確実にステップアップしているのがわかりました。

授業の最後に、自分を振り返る

授業の最後に、自分を振り返る

授業の最後、各グループで自分たちを振り返り、文章でまとめて先生に提出する指示がでました。この授業で生徒たちがどんな発見をしたか、学びがあったか。それを文字にすることで、自覚し次の授業に活かせるといいます。生徒たちも次の授業のとき、前回の振り返りでいつでもその内容は確認できます。当たり前のようにICTが活用されていました。

体を動かしながら、楽しく学んでほしい

体を動かしながら、楽しく学んでほしい

鈴木先生の授業は生徒同士が教えう協働型の授業に、効果的にiPadやプロジェクターが活用されていた授業でした。
「無理にICTを使うことはしていません。そもそも授業は生徒の学びを一番に考えるものです。生徒たちが体を動かしながら、楽しく学ぶ。それを実現するためにICT機器はツールとして使っています。」

鈴木先生の話を聞いて、当たり前のようにICT使われた授業は、鈴木先生が何時間も研究した結 果だと確信できました。努力に裏打ちされたとても楽しい良い授業を取材させてもらえました。


授業で主に利用したアプリ 「カメラ」

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